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……。
その後、男女別々に別れ着替えに行く。
『木村さんと会えて良かったですね?』
私の後ろで幾分機嫌が良いのか鼻歌を歌っている美加先輩にそう声を掛ければ、着替えながら顔だけ私の方に向け眉間にシワを寄せる。
「別に私に会いに来た訳じゃないのよ、奏に会いたくてノコノコ来たんだからあの人。
この前会ってからその後の2人を気にしてたから」
私なんて関係ない。みたいに言葉を落とす美加先輩だけど、明らかにその表情は明るくて……照れ隠しで強がり言っているんだと分かった。
「にしても、奏って本当に独占欲強いわよね?
菜緒ちゃんといるとアイツの意外な一面が見れて驚かされるわ」
……?
『ひゃ!?』
美加先輩が突然何を言い出すのかと首を傾げてると突然こっちを向いた彼女に背中をツーっと指で触られ思わず驚きの声を漏らしてしまう。
「あははっ。 ごめんごめん、ついね」
つい?
茶化す美加先輩は そのまま着替えを続行し、その理由を教えてはくれなかった。
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