~おまけ~

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2人でしばらく見つめ合い首を傾げる… それもその筈でまだ引っ越してきたばかりの私達に来客なんてある筈もない、 色々な手続きだって済ませてあったから尚の事。 セールスか何かかな? なんて考えた瞬間、目の前の杉浦さんが あー…なんて呟き眉間にシワを寄せて頭を抱えるのが見えた。 『何か心あたりでも?』 「ん…。 向こうの荷物、書類やディスクは私物と混ざるとまずいと思って今日付けで送っておいたのをスッカリ忘れてた」 頭を抱えたまま、悪い。 なんて申し訳なさそうな顔を浮かべる杉浦さんに慌てて首を振る… 『全然大丈夫です、でも…荷物受け取らないとマズイですよね? 私行って来ましょうか?』 「いや俺行くからいいよ」 そう言葉を落とし、軽くキスをした杉浦さんが脱衣所に向かうのを見つめながら私もその後を追う… だけど服を着ていない今はそこに一緒に出る勇気がなくて、とりあえず杉浦さんが出て行った後で脱衣所に行こうと様子を伺っていれば、そんな私に気付いた杉浦さんがポツリと呟く… 「菜緒? そのまま出て来ないで そこで待っててくれてもいいよ」 ……えっ! 冷静になってしまった私がそうできないと分かっている癖に、口角を上げそう呟く杉浦さんは凄く意地悪だ… 『で、出ます、出て待ってますっ』 「そ。じゃあ寝室にいて?」 『え゙!?』 思わず裏返った声を出す私にクスクスと笑いを漏らす杉浦さんは、さっき私が用意した部屋着に身を包み脱衣所から出て行った…
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