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杉浦さんが出て行った後は、私も慌てて体を拭き服を着る…
だけど、さっきまで杉浦さんと触れ合っていた私の心はまだ落ち着きがなく騒いでいる…
我に帰れば恥ずかしさばかりが頭を支配するんだけれど、実際離れてしまうと 残念な様な寂しいような気持ちが膨らむのも事実…
また仕事が始まれば、ゆっくり過ごすなんて出来なくなるんだろうな…
そう思ってしまえば、やっぱり今日甘えておきたいと言う気持ちになったりして、杉浦さんは冗談で言ったのかもしれないけれど寝室で待っていようかな? なんて思いにかられる…
『……。』
そのまましばらく考えて、よし! なんて小さく気合いを入れた私は脱衣所から出てそのまま真新しい買ったばかりのベッドが置かれた寝室へと飛び込んだ…
自分の行動に気恥ずかしい私は耳まで真っ赤にして布団の中へと潜り込む…
こんな姿を杉浦さんが見たらどう思うんだろう…
そんな自問自答を繰り返す私は早く彼が来てくれるのを願った…
だけど私のこの心の葛藤はとんだ取り越し苦労となる、
この1時間後…私達の引っ越し祝いをする為に堀川さんと美香先輩それに輝彦さん達までもがここへ向かって来ているなんて、私はまだ知らない…
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