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あの日からずっと乗ることのなかった観覧車の中。
今度はもう少しゆっくりこの景色と時間を共にすることができるだろうか。
答えはわからない。だけど―
「…うん」
稜。
いつか、伝えてもいい?
あなたがくれた言葉を。
あなたが遺したその想いを。
愛してくれたその日々と優しさは、私の中で消えることはない。
だからこそもう一度誰かを、新たな日々の中で生まれた想いを、伝えたい。
今はまだ言えないかもしれないけれど。
いつか、快に―
『愛してる』
end.
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