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「お目通りの許可が降りました。ささっ、こちらへどうぞ。」
武士に連れられて部屋を出る
「感謝します。」
武士に連れられて城主らしき人物の前まで通される。
「雷神様の使いという者達はお主らか?儂の名は明智光安だ。」
明智城の城主、明智光安が名乗る
「雷に撃たれ、気が付き、呆然としていたところをご家来に発見され、此処にいるのですが、私達に何か御用でしょうか?」
「実は息子達の教養の為に色々な人物に触れさせているのだが、お主らも行く所が無いならこの城に住まないか?余裕があるわけじゃないからもてなすことは出来ないが…」
「有難く御慈悲を頂きます。」
「それならば息子達を呼ぼう。おい、呼んで来い」
「ハッ、すぐに…」
少しすると先程の武士が若武者としっかりした男を二人連れて来た。
「父上、只今参上致しました。」
「光冬、光春、光秀よく来たな、今日は雷神様の使いを紹介しようと思ってな」
「雷神様の使い?ですか?また、前の偽南蛮人のようじゃなければいいですが」
このような事は良くあるようで、光冬達は不信感を表す。
「まぁ、そういうな。この者達だ」
「御三方の期待に添えるかは分かりませぬが、よろしくお願い申し上げます。」
潤が精一杯の慇懃な挨拶をした
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