クローバー

7歳

バササッ

？
『あ、おかえ…り……それは？』

？？
「我を殺そうとしたが失敗した脆弱で可哀想な餓鬼だ。あまりに脆弱なので、鍛えて遊ぼうかと思って連れてきた」

？
『“紅の魔法使い”を殺そうとしたの？バカだねぇ。僕でも出来なかったのにさ』

？？
「さて、起きる前に最低限の事を済ますか。起きてからだといちいち鬱陶しいだろうからな」

？
『ここに住まわせるの？外にほっぽり出すんじゃなくて？』

？？
「この餓鬼は我に復讐したいらしい。復讐相手が間近にいれば、やる気も上がるだろう？」

？
『うわぁ…その反応をみてからかう気でしょ？』

？？
「久々に面白いものを見つけたからな。クククッ」

？
『…程々にね。殺されても知らないよ？』
《すごい悪い顔…》

？？
「何を言うかと思ったら…我を殺したいのはお前だろう？」

？
『…もう諦めたよ。だって君、青酸カリ飲ませても死ななかったし』

？？
「あれはいい思い出だな」

？
『僕にとっては悪夢だったよ…』

？？
「あの時のお前の顔は実に面白かったぞ。ふむ…今からこいつの家認証をしてくるが、くるか？」

？
『んー…いいや！お昼寝したいし』

？？
「そうか。ではな」

キイィ…バタン

？
『これからは賑やかになるだろうねぇ…いろんな意味で』