第1話

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「ほら、お前の分の弁当も持って来てやったぞ」 「黒澤くんってなんだかんだでお節介だよね。他人には興味ねぇって顔してるのに」 「まあな。でも、藤枝は何かほっとけねぇんだよ」 「え?」 「よし、飯食うぞ!」 「おにぎりでかっ!形おかしいし」 私は黒澤くんの持っているおにぎりを見て言う。 「悪いか?一人暮らし初心者なんだよ」 えっ・・・ 「一人なの?」 「叔父さんが仕事で海外行く事になったからな。学費は奨学金制度使って、生活費だけ支援して貰ってる」 「それで、このおにぎり・・・」 「悪かったな、下手で」 「わ、私のおかず分けてあげる」 「お、マジ?ラッキー」 苦労してるんだな・・・
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