第1話

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でも 黒澤くんがいてくれると思ったら安心できた。 「ありがとう、黒澤くん」 「え?」 「来てくれて嬉しかった!」 私が言うと、黒澤くんは笑う。 「てか、このおにぎり味ないな。米に」 「塩入れた?」 「えっ?入れるもんなのか?」 「あー!」 また会えて本当に嬉しかった。 また助けられちゃったなぁ。 やっぱり優しい人なんだな、黒澤くんって。 まだ私はこの安心感の正体を知らない。
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