2話

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黒澤くんがいてくれたから、私は一人じゃないって思えた。 何だかんだで良い奴なんだなぁ。 だけど 「藤枝さんっ」 放課後になると、いきなり佐倉君に声をかけられた。 「さ、佐倉くん・・・」 「夏休み、全然集まり来なかったから心配してたんだよ」 「ご、ごめんね」 けど、私はもうあのグループには・・・ 「律子と何かあったんだよね?さっき昼休みも藤枝さん一緒じゃなかったし」 「うん、まあ・・・」 「そっか。でも、俺自身は藤枝さんと仲良くしてたいし・・・正直な話、あいつらとは合わないって俺も最近思ってて」 「佐倉くんも?」 「うん。だから、藤枝さんとは個人的に仲良くしたいなって・・・」 「そ、そっか!」 佐倉くん・・・ 「今度さ、どっか遊びに行こうよ。誘うし」 「あ、ありがと」 「じゃあ、またね!」 「ば、バイバイ・・・」 やっぱり佐倉くん、良いなぁ・・・ 「うぜぇ」 「わっ!黒澤くん!」 いきなり黒澤くんが現れたので私は驚く。 「まだあんなのが好きなのかよ?」 「分からない。でも、話しかけてもらえて嬉しかったかな」 「ふーん?何かイラッとするな」 「黒澤くんも恋愛すれば良いのに」 「女は面倒だ。しつけぇし」 「女の子にドキドキした事ないとか?」 私が聞くと、黒澤くんは私を見つめる。 「ん?」 「な、何でもねぇよ。とりあえず帰るぞ」 「あ、うん」 黒澤くん?
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