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「良かった。心配したんだよ!」
「あ、ありがとう!ごめんね、心配かけて・・・」
皆は私が戻ると、暖かく迎えてくれた。
だけど
彼の言葉が頭に浮かんだ。
友人であるはずの彼らより先に他人である彼のが先に私が溺れた事に気づいたというのが。
あぁ、もう!
あんな感じ悪い人の事忘れなきゃ!
でも、私・・・
人工呼吸であの人とキスした感じなんだよね?
だ、だめだめ!
あれはファーストキスに入れない!
とりあえず
さっきの民宿の人に何かお礼はしたいな。
まだお店やってるかな?
時間・・・
あれ?
ポケットに入れてたはずのスマホが無い。
落とした!?
「まさかあの人の家の前かな」
もう行きたくないよ!
あの人感じ悪いし。
「あれ、佐倉とりっちゃんは?」
「何か酒買いに行った」
え?
まあ、あの二人は仲良いし!
それに
今回だってりっちゃんは私が佐倉君を好きだと知ってるから誘ってくれたんだし!
あ、でも
近くにやってるお店あるって事だよね?
何か買いに行こうかな。
あのおばさんに菓子寄りくらいはあげたい。
私はホテルを出た。
おばさんに頼むわけにはいかないよね。
あの人の家に私の携帯あるか聞くように。
やっぱ行くしかないかな、明日。
ホテルから海は非常に近い。
やっぱり夜の海好きだなぁ。
あ、浜辺にカップルいるし・・・
ん??
あれって・・・
「佐倉くんとりっちゃん?」
私から彼らは離れているが、分かった。
買い出しに行ったんじゃ。
・・・え?
私は鞄を落とす。
どう・・・して?
りっちゃんから佐倉くんにキスをしていた。
見てしまった。
私の気持ち知ってるのに、どうして?
佐倉くんも拒否する様子は無かった。
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