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♪キーンコーンカーンコーン♪
遠くでのぶ君の門限を教える鐘が鳴った
17:00
淳子-『………』
蘭-『...』
二人は何も言えず下をむいた
17:30
淳子-『もう…来ないんじゃない?』
淳子が沈黙を破る
蘭-『淳子先に帰っていいよ...もう少しだけ待ってみる』
淳子-『でも...もう門限過ぎてるし今日はもう‥』
蘭-『来るよ!!!のぶ君は絶対くる!!のぶ君は約束破る人じゃないから...蘭、信じてるもん!!!淳子..先に帰って!!!ありがと...ゴメンね』
蘭は少し強い口調で言った
淳子-『じゃあ先に帰るね.....蘭‥蘭も早く帰るんだよ!』
淳子はそう言うと公園を出て行った
18:00
蘭-『‥‥のぶ君‥』
蘭は小さく呼んだ
19:00
結局のぶ君は来なかった
蘭はしばらく冷たくなったベンチに座りこんでいた。。。
きっと来る!!!
そう信じてた
真っ暗になった遊具を見ながら どうしようもない虚しさに襲われた
蘭-『泣かないもん!!!』
蘭は自分に言い聞かせた
泣いたらね...
本当に終わっちゃいそうで 怖かった
だから...
蘭は泣かなかった
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