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のぶ君-『ごめん』
蘭-『…ううん..いいよ全然...もう帰らなきゃ怒られちゃうよ』
のぶ君-『今日はいいよ…今日はお前と一緒に居る』
蘭-『ダメだよ..怒られちゃう』
のぶ君-『じゃあ一時間だけ門限破るよ...18:00まで一緒に居る』
のぶ君が笑顔で言った
蘭-『いいの?』
のぶ君-『よくない。たぶんすげぇ怒られる..でも俺も今日は一緒にいたいから』
蘭-『ありがと』
門限を破ってからの一時間は何か特別な会話をした訳じゃない。。。
何か特別な事をした訳じゃない。。。
ただベンチに座ってた
♪キーンコーンカーンコーン♪
18:00
を知らせる鐘の音
のぶ君-『じゃあな』
のぶ君は蘭の頭をポンポンと2回優しく撫でて背中を向けた
蘭-『明日..明日ね!!また明日!!待ってるから』
蘭はそう言って手をふった
なんだか
もう逢えない気がした
怖かった
明日!!そう念をおした
その事に のぶ君の返事はなかった
ただ手をふって
自転車に乗り
振り向く事なく
走って行った
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