~第一章始まりってのは突然と相場が決まっている~

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これでもかってぐらい快晴。 そんな日差しを受けながら1人坂を登りながら星雪学園を目指している。 本来なら同じ制服を身に纏った連中がいなくてはおかしい。だが俺は1人……別に虐められてるとかそんなんじゃない。 時刻は既に11時という遅刻とかのレベルじゃない。起きたら10時すぎてたし…。 遅刻の理由が女の子とにゃんにゃんしてて遅れましたてへっ、とかなら格好いいのかもしれないが残念ながら俺には彼女がいない。むしろ出来たことすらない。 よからぬことを考えたせいか坂を登る気力すらなくなってきた。 そんなときだった…そろそろ坂を登りきったという小さな達成感を得ようとしたそんなときだった。 こんな時間にも関わらず制服を身に包んだ女の子がいた。制服からして同じ学園の生徒だということは間違いないだろう。 可愛い女の子だなとか思ったが話し掛けるスキルとかないから素通りした。 「おい待て由夜」 そんな声と共に肩を掴まれた。
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