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振り向くとそこには先程の女性がいた。
長く黒い髪、整った顔立ち、鋭い瞳、そしてなによりスタイルだ…確か175ぐらいだった俺の身長と同じぐらいなんだが胸があってウエストがキュってなってて程良いお尻で……げふんげふん。
つうか良い香りがする。花のようなシャンプーだろうか。
いや待て待てとりあえず話を戻そう…つうか今この子確実に俺の名前を呼んだよね。
高坂という名字ではなく由夜という名前で…。
「えっとどちら様でしょうか?」
「まさか、私を覚えてないというのか?」
掴まれた肩にありえない力が加わってくる。どこにそんな力あんだよ、とか思っても口からでるのは悲鳴。
「痛い痛い痛い、やめてください」
掴まれた肩が悲鳴を上げるほどの圧迫を受けた。
なにこの子なんなの…頭おかしいの。
そんな俺のテンパり気味の様子に彼女は俺の肩をようやく離された。
めっちゃヒリヒリするんだけど…。
「お前、高坂由夜か?」
「えっと……違いますけど」
はい、嘘ついちゃいました。
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