~第二章早速始めようか~

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こんなにも寝苦しい目覚めは初めてだ。首が痛く全身が緊張からか筋肉痛だと訴えている。 利点があるとすれば体に当たる布越しの柔らかい沙羅の肌だ…極めつけは自分の胸板で潰れる沙羅の胸だ。朝からなに考えてんだ全く俺は…。 しかし人間って奴はどんな状況でも寝れるってことに神秘を感じた。 「沙羅、そろそろ時間だって」 昨日は電気が消えてたからよく見えなかったが、ウサギ柄のキャラクター物の可愛らしいパジャマを着込んでいた。 沙羅は美人だから可愛い服が似合うのはなんだか不思議な感じがした。 「ん、うむ……由夜…おはよう」 「ああ、おはよう…いやだから離れてくれないと起き上がれない」 「あらあら~由ちゃんが自分で朝起きるなんて珍しい」 静恵さんはいつものように起こしに来てくれた。 本来昨日みたいに2度寝して遅刻したのがバレるとお尻叩き3回という罰がある。 案外痛いんだなこれが…。 しかしやけにニヤニヤして俺をみているな。 「静恵さん、なにもしてないですよ俺」 「うむ、抱き合って一緒に寝ただけだ」 「同衾」 笑いながら下に行ってしまった。 あ~…絶対勘違いしてるし…。 「由夜、同衾とはなんだ?」 「さあなんでしょ、それより着替えるなら静恵さんの部屋でね」 パジャマに手をかけようとしたから先に制した。
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