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「ボノレノフっ」
目を開けて見えたのは見慣れた天井だった。
夢か……そうだよな…あり得ないよな。
大体なんだよあの人…。
「こんなことなら中学時代に受けた告白とか了承しとくべきだったか」
「ふむ…お前はよくそういうのを受けていたのか?」
「うん。でも俺はそんなのをホイホイ了承するたらしじゃないし付き合うってのはお互いの気持ちが大事だしね…つうかもう15時だし…」
遅刻とかのレベルじゃねえじゃん。
とりあえず起き上がった。あれ、なんで制服着てるんだ。まあいいか…見慣れた少し物足りない俺の部屋。
「まあいいや、とりあえず待っててお茶かなんか持ってくるから」
「ああ、ではお願いする」
はあ~全くそろそろ朝強くならないとだめだよな。
2階の部屋なので階段を使い下に……あれ…まだ目が回復してなかったし思考働いてなかったからあれだけど……急ぎ階段を駆け上がり部屋に戻った。
「ちょっと待て」
再び部屋に戻るとやはり居た…夢の女だ。なんだか俺の勉強机(残念ながらあまり使わないが)に座り漫画を読んでいる。
「なんだ忘れ物か?全く君は相変わらずだらしないな」
クスリとなにかを思い出すように笑った…可愛いと思わざるを得ない。
さっきのは夢じゃないのか…。
「強盗ですか?」
「私は強盗ではない、さすがに傷つくぞ今のは…」
そう言って表情に影を付けた。
え、なに俺が悪いの。
とりあえず謝って一緒に下に降りた。
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