~第三章デートって最初は緊張するよね~

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「はむっ」 「ひいい………え、なにしてんの?」 耳が食われるような感触と共に目が覚めた。 隣をみると俺に抱きつきご機嫌な沙羅がいた。 ってもう朝か。 「おはよう、由夜」 「ああ、おはよう…じゃなくてなんかした?」 「甘噛みの練習を由夜の耳でしていた」 なんで甘噛みの練習なんかする必要があるんだよ。びっくりしたけど素直だから許そうか。 時間が時間だし早く起きないとな。 「沙羅、学校行く時間だから早く離れて着替えよう?」 「大丈夫だ。大雨警報が出てるから今日は休みだ、そう学校から連絡があったと静恵さんが教えてくれたぞ?」 え、マジかよ…携帯を確認すると確かに天沢と綾から休みだと知らせてくれるメールが入っていた。 綾はやっぱり良い奴だ…ありがとう、と俺なりに心を込めて返信した。天沢は……色々返信しといた。 「じゃあ寝直すかな」 「うむ賛成だ。でも静恵さんはいいのか?」 朝ご飯とか寝てて怒らないのか、とかの内容だろう。 静恵さんは多分怒るかもしれないけどまあ眠いから寝る。
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