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「はむっ」
「ひいい………え、なにしてんの?」
耳が食われるような感触と共に目が覚めた。
隣をみると俺に抱きつきご機嫌な沙羅がいた。
ってもう朝か。
「おはよう、由夜」
「ああ、おはよう…じゃなくてなんかした?」
「甘噛みの練習を由夜の耳でしていた」
なんで甘噛みの練習なんかする必要があるんだよ。びっくりしたけど素直だから許そうか。
時間が時間だし早く起きないとな。
「沙羅、学校行く時間だから早く離れて着替えよう?」
「大丈夫だ。大雨警報が出てるから今日は休みだ、そう学校から連絡があったと静恵さんが教えてくれたぞ?」
え、マジかよ…携帯を確認すると確かに天沢と綾から休みだと知らせてくれるメールが入っていた。
綾はやっぱり良い奴だ…ありがとう、と俺なりに心を込めて返信した。天沢は……色々返信しといた。
「じゃあ寝直すかな」
「うむ賛成だ。でも静恵さんはいいのか?」
朝ご飯とか寝てて怒らないのか、とかの内容だろう。
静恵さんは多分怒るかもしれないけどまあ眠いから寝る。
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