~第三章デートって最初は緊張するよね~

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「由夜、私になにか言うことはないか?」 「はい?いやないけど…」 洗面台に向かうとすでに沙羅がいた。なんだろう、怒ってるようだが…さっきは機嫌がよかったのに…。 「そ、そうかバックレをかますきか…」 「え、マジでなに?」 胸元を掴まれ壁に叩きつけられた。 普通に沙羅は手を出しそうだ。 「貴様、静恵さんと浮気する気か?」 「はあ?するわけねえだろ」 「嘘をつくなよ…裸エプロンにさせる気だろう?」 「ぐふっ…し、絞まる…しないしな……」 「私はこんなに愛しているというのに…」 「……く、苦しい」 死ぬ、吐きそうだ。 わかった、さっきの静恵さんのエプロンが似合ってるとか言ったからか。 「沙羅……さっきのは似合ってるからで……」 「うるさい、貴様は恋人の私をあまり褒めないくせに……なぜだーーーーーー」 「ごふっ」 目の前が真っ暗になった。
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