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部屋に戻った俺はひたすら勉強…。
沙羅は入れ代わりで風呂に行ったため今は一人静かに頑張っている。
う~ん、にしても沙羅が居ないとわからないところをスルーしなくてはならないわけだ。効率が悪いな。
「由夜っ」
「は、はい」
敬語になるぐらいの柔らかい感触に背中を支配された。静恵さんのシャンプーの香りだろうか、実に良い香りだ。
「君が浸かっていたお湯を少し飲んでみた…そうしたら君が私の中に入ってきたような気がした。結婚しよう」
「飲んじゃったのかよ…つうかそのくだりで結婚とか持ち出しても決まらないよ」
だけど沙羅はお構いなしにくっついてくる。
ううう…これじゃあまるで恋人同士じゃないか。
「なんだ由夜、空白ばかりじゃないか」
「苦手なんだよ、英語は」
沙羅はさらに俺を締め付けて頭を撫でてきた。
「ふふふ、そんなツンツンしなくていいぞ…そんな君も私は好きだ」
「うう……だからあ…そういうんじゃなくて…」
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