~第五章そろそろか、そろそろなのか~

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「ただいま~」 「あら由ちゃん、おかえりなさい…沙羅ちゃんは?」 「ん、なんか用事あるみたい…ちょっと遅くなるらしいです」 そんなことよりやっとテストが終わった。 ここ最近勉強勉強だったからね。でも手応えは十二分にある。 「テスト、どうだったの由ちゃん?」 「バッチリっす…沙羅のおかげさまで」 そういいながらソファーに倒れ込んだ…だらけられるって最高だ。 それにパートが休みな静恵さんがいるからうまい昼飯が食える。 心踊るね、うん。明日は沙羅とのデー…。 「静恵さん、デートってどこ行きます?」 「沙羅ちゃんと?」 「えぇ、明日お礼も兼ねて」 そう、といいながらわざわざ料理を中断してこちらにやって来て隣に腰掛けた。 静恵さんが料理を中断するなんてよっぽどだ。 いやそれより問題はまだデートスポットを決めてないことだ。 「沙羅ちゃんのこと好きなの?」 「う~ん…結構」 「由ちゃんらしい答えだけどそういうことはしっかり言わなきゃだめよ?」 「そうですね…好き、かな」 静恵さんはなんだか笑いながら俺の頭を撫でた。 久々だから癒される。
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