~第八章高坂由夜の憂鬱~

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あの戦いから一夜あけ朝起きると隣に沙羅が居た。 少し早く起きたので頭を撫でてから下に向かうと料理をする静恵さんに出くわし挨拶をして顔を洗う。 う~ん、利き手の指が折れるとこうも不便をするのか。 顔を洗うにも歯を磨くにも一苦労だ。加えて全身が痛い。 病院には行ったが大して状況は変わっていない。 けどあの出来事のおかげか沙羅を意識するようにはなった。 「はあ、どうしたものかな」 意識するというのは多分そういうことも含めてだ。実際沙羅は綺麗だし可愛いし胸もあるしニーソが似合う。 雰囲気があれば間違いなく俺は理性が崩れさる。 だがしかし残念なことにそれに関してのテクやら知識がまるでない。 ビデオ、本、ましてはそういうゲームはやったことすらない。 つまり性に関しての認識がまるでなっちゃいないということだ。 機会がなかった。そう…よくある小学生辺りでエロ本を拾うとか中学辺りでビデオ借りるとか全くなかった。 でもこれの解決は早い気がする。だってその分野に長けた気持ち悪い知り合いが近くにいるから…しかし奴に頼むのはなんだか負ける気がするんだよな。 「なぜ難しい顔をしているんだ?」 「い、いや別に…」 「もしかして私を犯す計画を練っていたのか?」 少し焦ってそんなことない、と答えてしまったのがいけなかったのか、散々言い寄られてしまった。
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