~第八章高坂由夜の憂鬱~

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「聞いてくれ静恵さん、由夜が私を犯す計画を練っているみたいなんだ」 「由ちゃんだめよ、そんなことしちゃ…」 「いや違うのだ静恵さん…私は嬉しいんだ、由夜が積極的になってくれて。だから私は由夜が喜ぶように最初は若干抵抗して途中からいやなのにー、とかいいながら結局奴隷になってしまうか弱い女の子になる」 「あらよかったわね、由ちゃん」 「なにがよかったのか全くわかりません…つうか沙羅、違うと何度言えばわかるんだ」 そんな俺の弁解は見事にスルーされ沙羅と静恵さんは更に重ねる。 女性同士ということからなのだろう、男はかやのそとか。 口を挟みたくて仕方ない会話も時間が迫ってきて終了。 俺が先に出ると沙羅があとから来て二人で登校。 「そう拗ねるな、可愛い奴だな」 「拗ねてない…それより今日は出掛けたりしないの?」 「私はいつでも君の傍にいる…なんだ、もしかして私を犯す算段をするから今日は数時間ほど家を空けて欲しいというのか?」 「いい加減犯すから離れて…いやそうじゃなくて今日は一人でのんびりしたいな、みたいな」 なんだか疑われているのかこちらを見てくる沙羅…別にたいした嘘でもないのに汗がでてしまった。 一応二人のためのこととはいえ嘘はやだな。 沙羅が不意に顔を近付けて額辺りを舐めてきた。 「な、なにしてんの」 「この味は嘘をついてる味だ…まあでも寛容な妻でもありたいし用事があるといえばあるから学校が終わったら家を空けよう」 まさか汗の味で嘘か真かを見破ったのか…侮れん、霞沙羅。
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