~第八章高坂由夜の憂鬱~

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「お兄ちゃん、僕達ずっと一緒に居ようね」 「ああ、お前は俺が守るよ…和馬」 「あの野郎…」 二つめも完全に同性同士だ。 半ばトラウマになりつつアニメならいけるだろ…そう信じた結果…。 「ビコ、俺はお前が好きだ…ははっ気持ち悪いよな、男同士なのに…」 「先に言われちまったか…わりぃ俺もお前が好きだ」 「明日天沢を完全にクラスでハブにしよう」 そう決意しながら一応俺の物じゃないから大事にしまいラストとなるビデオだ。 もう期待などしていなかった。どうせまた同性愛だろ、4度目の。 けど次ももしそうなら天沢を鍛えてもらうように俺から沙羅のお父さんに頼みに行こう。 だが期待を裏切り冒頭から観始めた俺はある異変に気がついた。 初めてとなる女性を映していたのだ。 長かった本当に…でもあの悲しみはトラウマになるに違いない。 俺は改めて気合いを入れテレビに集中しつつドアの方も意識した。 正確には階段が上がる音にだ。
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