~第十一章体育祭か、まあ頑張るよ~

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んな感じで始まった体育祭。 沙羅の反則的な身体能力に太刀打ちできる者などいるはずもなく出る科目全てトップ…綾も同様だ。 俺も負けじと頑張った。 しかしこう、なんというか、全力を出すのも悪くないな。 これぞ青春って感じがする。 加えて実行委員として道具を用意したりするから午前は働きっぱなしだ。 それもそうだ、俺と沙羅だけ振り当てが多いもん。 「由夜、それは私が持つぞ?」 「楽勝だよ…つうか手伝うなよ、重いんだからさ」 こんな重いのを二人で運べとかふざけんなだよ。 気合いを入れ直して何回かに分けて運んでようやく終了…無論。 時間より早く開始して正解だった。 息切れ気味の俺…沙羅は飲料水を渡してくれた。 ゼイゼイになる俺をみる彼女はなんだか嬉しそう。 「俺にとって沙羅は女の子だ。仮に俺の何倍の腕力とかあっても関係ない…だからあんな重いのは俺が持つべきだ」 「これでどうだ」 沙羅は肩まで俺のジャージをめくり力をいれた。 足も同じように膝辺りまでめくり力をいれた。 ちなみに俺は沙羅にジャージを取られたから買った。 さて、沙羅だが素晴らしいぐらい筋肉がヤバイ…何度も全てを拝見している俺だがこれは初めてだ。 なにを言いたいのかなんてすぐに理解できる。 体操の選手みたいだ、沙羅のお母さんもこんななのかな。 にしても馬鹿だな、沙羅は…そんなのをみたってなんとも思わないのにな。 「それがどうかした?」 「ひかないのか?」 「別になんとも思わない…それより早くいこうぜ、昼飯が始まってしまう。頑張りすぎて腹ぺこなんだよ」 沙羅の手を引っ張るとこれ以上にないぐらいの笑顔を見せてくれた。 充分女の子らしいよ、沙羅は。
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