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「た、大変です!」
慌てた様子で、受付の美しい女性がロボットのところに駆け寄ってきた。
「どうしたのですか?」
「さっきのお客様、ロボットではありません!人間です!」
「何ですって!」
女性からの報告を受け、ロボットも慌てた。
ここは、人間の為のホテルではない。ロボット専用のホテルなのだ。アサス星は機械技術が大幅に進んだ星で、人間とロボットの区別がつかないぐらいにまで発達していた。だから、ロボット専用のホテルであっても外見は人間が泊まるホテルに似せてあった。
「生真面目そうな性格だったから、地球産のロボットだと思って、部屋に行かせてしまった!シャワールームに備え付けられた潤滑油を浴びただけなら、まだいいかもしれないが、もし、ベッドに備え付けられた全自動充電装置の起動ボタンでも押したりしたら・・・」
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