scene007

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何とか修羅場?を乗り越えて自分の名前が記されている席を見つけると、ただならぬ疲労感に襲われた。 何かとても疲れたよ。 「お疲れ様です。如月先生」 声を掛けてくださったのは隣りの席の大槻先生。担当教科は家庭科だ。 この大部後ろの席に固められているのは、体育や家庭科、それに音楽、美術などの選択科目を担当する先生方。5教科をそれぞれ教える教師とその外となる教科を教える教師との間に深い溝があるのもこの学園の特徴だろう。 待遇も少しの差が見える。独立という立場にされてはいるが疎外感は拭えない。 「…お疲れ様です。大槻先生」 「なんか……お疲れですか?その絆創膏どうかしたんですか?」 「………いえ、大丈夫です」 いつもは癒されるたれ目がちの瞳から意識的に逃れて自分の席に座る。大槻先生と反対のボクの横に書かれている名前を見て机に伏せる。 「………。」 こっち側の隣り青木先生かよ!!てかてか何でボクの隣り!?いつも大槻先生の隣りじゃん!!実行委員っ!席割りどうなってんの!?もっと考えろよ!ボク邪魔者になるんですけど!!ごめんなさい!寝ますんで!速攻寝ますから!いつもみたいに会議中お喋りしてください!!ボクのために! ぐっと悔しさを噛み締めて前を向く。すると噂をすればなんとやら青木先生が視界に入った。
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