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「よって、これから暫くの間2人の私用での接触は禁止する!」
「えっ!?」
「何か言いたいことがあるのかね?如月先生」
素の声が出た。それがお気に召さなかった教科長がボクを表情で制してくる。殆ど話しは聞いていなかったので何でそんな結論に至ったのか分からないが反論はしなくてはと慌てて口を開いた。
「あの、いくら教長でも…そんなプライベートな所まで口を出してくるのはいかがなものかと…」
「そのプライベートを仕事まで持ち込んだのは誰か分かって言っているのかね?」
完全に続く言葉を失った。唯一の助けの綱の灰は口を閉じ難しそうに眉間を寄せながらも教科長をただジッと見ている。
まぁ、悪いのはボクだったけど!全校生徒の前でアレは良く無かったけど……でも元はと言えば小野塚先生の告白が原因で!
「まぁ、とにかく君達が教育者として相応しいと私が思えるまで学園内、もちろん寮内での接触は禁止だ」
分かってる。仕事の出来る小野塚先生は教科長のお気に入りだ。だから今回のお咎めは小野塚先生には無い。(まぁボクの方が罰が課される程のインパクトはあっただろうけど…)そして教科長は灰が自分の後任になるにはボクが少し邪魔のようだ。
BL的には教科長は何ポジションだろうか……お金持ちの攻めのお母様ポジション?
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