scene009

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そんな我がクラスにホスト教師は一言。 「ほら、授業始め……ん、なんか暗くね?…お前ら何かあったか?」 普通のホスト教師が困った表情を見せて、俺達にこんな俺達に「何かあったのか?」と優しい言葉を掛けてくださったのだ。そこで半泣き状態だったクラスは号泣した。 そこからは全くいつもと変わらぬホスト教師で授業の進め方も、変わらず…というか、なんだかいつもより優しい気が…する。 嵐の前の静けさ。みんなはヒソヒソとそう怯え授業を受けているが、嵐の前ってこんなに穏やかなのか?俺は首を捻る。 「青葉。何か分からない所でもあったか?」 「ふぉい!??」 あまりに普通なホスト教師に気を抜き過ぎてしまいボケーッとしてたのがまずかった。ホスト教師が俺を呼んだ。 クラスのみんなが心の中で念仏を唱えてるのが不思議と聞こえてくる。 俺が今見てるホスト教師は比較的優しい表情な気がするが、そうじゃない気もするし、そうな気もする。というか優しさって何だっけ?? 「もう訳が分かりませんぞ!!!!!!」 ホスト教師と目が合う。 「そうか、じゃあこの後来い」 授業終了の鐘がタイミングの見計らったように鳴り響いた。 あ、終わった。
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