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古典資料室という魔王の住処に連れてこられた俺は動かず静かに無駄な事は極力せず、ただただその時を待っていた。
あぁ、短い人生だった。あのCPの幸せを最後まで見届けたかった。あの攻めはちゃんと受けに想いを伝えられるだろうか…ちょっと奥手な性格だからな……そういえばあっちのCPはもう少しで連載終わるんだっけ?うわー最後どうなるんだー!!!これじゃあ死んでも死にきれない!!あっ!そうだ!!あのCPは泣き別れたばかりじゃないか!??あの当て馬を呪う役目は終わってないぞ!?!?いや死んだら呪える??いや、待て
「青葉」
「あと80年ほどの猶予をぉぉおおお!!!」
はぁ?何を言っているんだ?と呆れ顔のホスト教師に自分の勘違いを徐々に気付かされる。
「え、俺を始末するんじゃないんですか?」
「…俺は何者なんだよ」
「如月先生至上主義者ですぞ」
またまた大きな溜め息を付いたホスト教師が古典資料室にある自分の席に腰をおろした。
「…もしかして今日のお前らが変だったのは号外にあれが書かれたからか?」
「はい!如月先生と引き離されたホスト教師の機嫌の悪さを危惧し恐怖してましたぞ!」
何だか本当に普段通りのホスト教師のようなので俺も普段通り敬礼しハッキリと答えれば、本日2回目の呆れ顔を頂いた。
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