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「…あの緊張感は異常だ。そんなに俺は怖いと思われてんのか?」
「はいっ!過去の経験から!」
過去を振り返ってるのか黙ったホスト教師だがどうやら思い当たる節は残念ながら見つからなかったようだ。これだから如月先生しか見えてない人は。
「前の事は知らないが、今回の事で機嫌は悪くならねぇよ。雪と離れるって最終的に決めたのは俺自身だし」
「なんで!?!?What!?」
「何だその無駄な発音の良さ」
笑うホスト教師にそこじゃないと問い詰めると、愉しそうに細められた目がしっかりと合う。
「俺は如月先生至上主義者、だからだろ?」
と怪しくどこか艶めかしい笑みを頂いた。
「あわあやあわあわあわあわぁぁああ!!!ですよねぇぇええー!!!!!なんでぇぇええー!!!?」
絶叫した俺にボールペンが飛んできた。が、俺の頭の中が部室並みにごちゃごちゃしてたので痛い額を俺に訴える痛覚は行方不明になっていた。
「というかお前に頼みたいことがある」
「お れ に た の み た い こ と ! ?」
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