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「休憩ですぞ!休憩!!授業休んで来てるから仕方ないんですけど、もぉ最近本当に仕事の量が増えて頭がパーンっ寸前ですし……って何こっち来てるんです!?仕事は!?」
「休憩でーす。量が増えるというか進んでないだけでしょ?雪だるま方式に」
雪だるまを作る仕草をしてたらパンッと手を叩き落とされた。
そ、そんなこと!お手本のように吃る夏くんの隣りに遠慮なく座り、出してあったクッキーを1つ自分の口の中に放り投げた。
「良いんですよ俺はやる気になったら凄いんですからっ!それに期限はきちんと守ってますぞ!」
「ボクも同じ。やる気にならない時は仕方ないよね。やっても効率悪いだけだし……でもやらないと溜まるだけだけど」
「えぐってこないでくださいよ!ピンポイントでえぐってこないで!!このお手紙朗読しますぞ!」
夏くんの口の中にクッキーを2・3個詰め込んであげた。フガフガした夏くんは味わいもせずに近くにあった紅茶を一気に飲んでいる。
そんな焦った夏くんをじっと見てたらポンっと思い出した事が素直に言葉になって出ていった。
「そう言えば夏くんって放送部の元部長と付き合ってたの?」
ブハァッと思い切り紅茶とクッキーを吐き出した夏くんは仕切りにゴホゴホッと咳き込んでいる。テーブルを適当に拭いた台拭きを夏くんに渡すと確認も無く制服や口を拭いた。
「……夏くんは完全なノーマルかと思ってた」
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