1493人が本棚に入れています
本棚に追加
放課後、いつものように帰っていると校舎前で弓槻ちゃんに見つかった。
「なんで先に帰っているんだ!私がいないとダメじゃないか!」
「弓槻ちゃん、その後ろに控えている取り巻きは何なのかな?」
「もう、いつものことなんだし、皆は私達と帰りたいのよ」
違う、こういうところが鈍感なのだ。皆は弓槻ちゃんと帰りたいの……。
弓槻ちゃんは僕の前で轟厳を中心とした男や女に囲まれて楽しそうに会話をしている。
その後ろで僕は歩く。
そんなとき、世界は廻る。
最初のコメントを投稿しよう!