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「翔琉ちゃんのスタートで一気に加速し、朱翼で波に乗る。
この流れを途切らせんまま、陽凪ちゃんからつっちーにバトンが回ったらベストながよね。」
「難しいです…。
それにアンカーへのバトンパスも、つっちーさんに私がちゃんと追いつけてないし。
つっちーさんのスタートダッシュを殺してる気がして…」
「だぁーいじょーぶよ。
つっちーにはラストで追い上げる力はあるけど、スタートに関しちゃまだまだ発展途上。
他の強豪校と比較対象にならんき。」
「ちょ、酷い。グサッとクルー!」
大倉の周りを見るセンスは、部内トップを誇る。
多くの種目を走ってきた分、蓄えた知識は豊富なようだ。
朱翼と陽凪、陽凪と麗夢の区間。
四継にとって、チームの要と呼ばれる3走。
そこでスピードダウンするのは、かなりの痛手となる。
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