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その一連の内容を、悲痛な気持ちと一緒に祭歌へぶつける。
席が前後のため担任の話は其方退け。
話に花が咲く中、気が付けば、机の上は配布された膨大な資料が山積みになっていた。
「えーと、明日は始業式終わったら、3月の入学案内の時に予告してました通り、数学と英語の試験があります。
その後部活紹介になるので、終わったら体育館に移動して下さい。」
初老の担任からの伝達に、「試験?」と陽凪。
この高専では入学直後に、中学で習った数学、英語のお攫い試験がある。
この試験で60点以下をとった者は、前期中間試験まで毎週居残りの補講が課せられるのだ。
そもそも60点以下が赤点の世界、初っ端から赤点野郎には厳しいお仕置きという訳か。
前期中間試験を始め、各試験で赤点を取ると、教科によっては補講を課せるらしい。
それを救いの手と見るかどうかは、その人次第。
それでも赤点を取り続けて単位を落とせば、躊躇なくおさらば(=留年)のサドンデスゲームなのである。
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