40人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーー.......
海に面した滑走路を、ゆっくりゆっくりと加速していく。
目の前に広がる平野と小都市の街並みに向けて、ただまっすぐ伸びる白線に沿い、高鳴る鼓動と共に駆け出した。
大地から飛んだそのカラダは高く聳える四国の山地を越え、孤高の空に小さく消えていく。
雲に霞んでいく姿もまた凛々しく、地を走る荒々しさとは違う凛とした様が、澄んだ青い世界で一際目立って見えた。
「陽凪っ!早ぅ学校行くでー」
最初のコメントを投稿しよう!