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「あまり無理をするな。我慢されるとかえって心配になる。」
私はしょぼんとしてしまった。
先輩に迷惑かけちゃった。
「別に怒ってはいない。迷惑とも思っていない。」
私の気持ちを察してくれたのか先輩はそう言ってくれた。
それから、先輩は私に合わせてゆっくり歩いてくれた。
河川敷に着くと既にほかの班も到着していた。
私たちもお弁当を食べることにした。
皆でワイワイとお弁当を広げる。
私の隣には八王子先輩。
朝ご飯は一緒に食べているけれどお昼にこうして外でお弁当を食べるのって楽しいな。
ちょっと、お手洗いに行きたいかも。
私はそっと立ち上がりその旨を伝えてお手洗いに向かった。
―――。
手を洗い、皆のところにもどろうと歩き出す。
ふと視界の端で何かが動いた。
あ、猫がいる。
猫は座ってこちらを見ていた。
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