6月

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八王子先輩の声がした。 「本条!ふせろ!」 私はハッと我に返り、振り返って八王子先輩の所に行こうとして足がもつれてしまい、 その場に転んでしまった。 するとその瞬間 パァァアアアン!!!! 銃声が鳴り響いた。 驚いて思わず耳をふさぐ。 男は飛びのいて後ろに下がった。 八王子先輩がそばに来て、私と男の間に割って入る。 「大丈夫か?本条。」 「は、ちおうじ先輩…。」 八王子先輩の手には銃が握られていた。 「立てそうか?」 「は、はい。」 私は立ち上がろうとしてもたついてしまう。 先輩は男から目を離さないまま、私の腕を取り、引っ張り上げた。 立ち上がった私に先輩が言う。
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