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八王子先輩の声がした。
「本条!ふせろ!」
私はハッと我に返り、振り返って八王子先輩の所に行こうとして足がもつれてしまい、
その場に転んでしまった。
するとその瞬間
パァァアアアン!!!!
銃声が鳴り響いた。
驚いて思わず耳をふさぐ。
男は飛びのいて後ろに下がった。
八王子先輩がそばに来て、私と男の間に割って入る。
「大丈夫か?本条。」
「は、ちおうじ先輩…。」
八王子先輩の手には銃が握られていた。
「立てそうか?」
「は、はい。」
私は立ち上がろうとしてもたついてしまう。
先輩は男から目を離さないまま、私の腕を取り、引っ張り上げた。
立ち上がった私に先輩が言う。
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