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立ち上がった私に先輩が言う。
「本条、逃げろ。
走って、皆のところに行け。
何が聞こえても振り返るな。」
「え?先輩は?」
「俺はこいつの相手をしなければならない。
片付いたら後から行く。」
「で、でも!」
「俺はお前の護衛なんだ。何も心配することはない。」
男がこちらに向かって飛び掛かってきた。
先輩はまた銃を向けて、発砲する。
銃声が鳴り響き、男の肩を銃弾がかすめる。
先輩は地面を蹴って男との距離を詰める。
男は肩をおさえ、後退する。
「八王子先輩!本条!」
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