6月

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立ち上がった私に先輩が言う。 「本条、逃げろ。 走って、皆のところに行け。 何が聞こえても振り返るな。」 「え?先輩は?」 「俺はこいつの相手をしなければならない。 片付いたら後から行く。」 「で、でも!」 「俺はお前の護衛なんだ。何も心配することはない。」 男がこちらに向かって飛び掛かってきた。 先輩はまた銃を向けて、発砲する。 銃声が鳴り響き、男の肩を銃弾がかすめる。 先輩は地面を蹴って男との距離を詰める。 男は肩をおさえ、後退する。 「八王子先輩!本条!」
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