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とても、とても穏やかな時間。
八王子先輩の隣で私は何とも言えぬ居心地の良さを感じていた。
それから私達はたまに休憩を取りながら先を進んだ。
「なんか、最近、八王子先輩変わったよな。」
狛江先輩が八王子先輩に聞かれないように小声で話しかけてきた。
「そうなのですか?」
「なんか、もともと真面目だし、いい人だけど、なんか硬いっていうか。
めったに笑わないし、表情乏しいし、こう、いつも緊張感みたいなものがあったんだけど。
最近は雰囲気がやわらかくなったような。
もしかしたら、お前のおかげかもな。」
「私の?」
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