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「私の?」
「ああ。お前ってなんか癒し系だろ。八王子先輩もお前の笑顔に癒されているんじゃないか?
ほら、八王子先輩って俺ら護衛チームのリーダーとかもやっていて、
実行部の中でも将来有望とか言われていてさ。
先輩がああいう性格だからその期待に応えちまうんだよな。何やっても失敗は許されませんって感じで。
本人はきっと自覚はないと思うけど、いつもどこか空気が張りつめていた。
それが最近では…。
俺はもうちょっと肩の力抜いてもいいんじゃないかって思っていたから、いい傾向だと思うよ。
ありがとうな。」
「そんな私は何も…。なぜ狛江先輩がお礼を言うのですか?」
「ん?俺らのリーダーだから、かな。」
そう言って狛江先輩は笑った。
八王子先輩って、きっと皆から信頼されていて慕われている人なんだな。
狛江先輩が言うように八王子先輩の少しでも役に立てているなら私も嬉しい。
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