6月

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「本条、疲れたのか?歩みが遅くなっているが。」 先輩が振り返って後ろを歩く私に声をかけた。 「いえ!大丈夫です。元気です。」 私は明るく振舞った。 本当はさっきからちょっとだけ足が痛かったけど。 たぶん、靴擦れ。 ずっとここまで歩きで来たんだもの、当たり前だよね。 でも、心配かけちゃいけないと思って黙っていた。 「少し休むか。 全員、休憩するぞ!」 各々好きなように散らばって歩いていた班員に先輩が声をかけた。 私は道端の大きめの石に腰かけた。 「本条、足見せてみろ。」
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