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「本条、疲れたのか?歩みが遅くなっているが。」
先輩が振り返って後ろを歩く私に声をかけた。
「いえ!大丈夫です。元気です。」
私は明るく振舞った。
本当はさっきからちょっとだけ足が痛かったけど。
たぶん、靴擦れ。
ずっとここまで歩きで来たんだもの、当たり前だよね。
でも、心配かけちゃいけないと思って黙っていた。
「少し休むか。
全員、休憩するぞ!」
各々好きなように散らばって歩いていた班員に先輩が声をかけた。
私は道端の大きめの石に腰かけた。
「本条、足見せてみろ。」
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