~第10話~『夏の終わりと浴衣』

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『楽しみにしてるよ』と送信。 「…………暇だ」 ついつい口に出してしまうほどやる事はやった。準備まであと三時間もある。 適当にあと少しの宿題でもやるか。一時間は稼ぐ。 そして宿題をやり始めて予定より三十分稼ぐ事に成功。現在二時半。 ………もう準備するか。そうすれば丁度だろ。 まず私服に着替え、一階に降りて洗面台の鏡で髪をセットする。 「………まあこんなもんか……」 財布の中身を確認。所持金4520円。十分だろ。 そして3時。一時間早いが、もう向かっておくか。 俺は家を出て鍵を閉め、駅に向かった。
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