1210人が本棚に入れています
本棚に追加
金魚すくいの屋台に向かった。金魚すくいは一回三百円という変わりない値段だ。
「はいお嬢ちゃんたち」
凛、后ノ宮、紫帆、夏野が金魚すくいに挑戦した。
「いくよ~……!ほい……あっ!」
紫帆のポイが破れてしまった。
「まだまだだな。どれ、私が取ってやる」
后ノ宮が自信満々に言う。
慎重にポイを沈め、ゆっくり金魚の下へ。
「よし!あっ!」
金魚は見事に上がったが、入れるのを忘れ、ポイを突き破ってまた水の中に。
まあ夏野と凛も同じだろう……。
そう思った矢先だ。凛、夏野が真剣な眼差しで金魚を捕える。
「うわ!?」
二人の発泡スチロールの水槽は真っ赤で、金魚も身動きが取れなさそうだ。
つうか屋台の人も唖然。これじゃあ商売にならないと思ってるのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!