~第10話~『夏の終わりと浴衣』

8/12
前へ
/393ページ
次へ
「なあ、とりあえず次行くか。金魚は三匹ぐらいで十分だろ?」 おっちゃんが救いの神を見るかのような目をする。 「それもそうだね。じゃあ次どこ行く?」 切り替え早いな。これは屋台荒しが始まるぞ。 「そうですね………」 「射的にしよう。一度やって見たかったんだ」 というわけで射的の屋台に向かった。 一人五百円と予想していた値段。弾は十発 「あ、光くん!。ぬいぐるみ当たったよ!」 大喜びする紫帆。 「ふ、案外楽しいな」 后ノ宮も喜んだみたいだ。良かった良かった。……さてと 「お前、そのでかいぬいぐるみをどうする気だ?」
/393ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1210人が本棚に入れています
本棚に追加