~第11話~『二学期、またしても波乱』

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俺は腕章を付け、一年の階、1年3組に向かっていた。 3組の前に生徒がいた。ちょうど良い、あいつらに聞こう。 「ちょっといいか?」 「は、はい何の用ですか?」 「このクラスに月枝 雫<ツキエダ シズク>って子はいる?」 「ああ、月枝ならあそこにいますよ」 指を指す方を見る。あの子が月枝か。 俺は教室に入り、その子の所まで行く。 「月枝、ちょっと話があるんだが」 無言で頷くと、俺と一緒に屋上に向かった。
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