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「見つけたってばよ!」
「…先生を放せ!」
聞き覚えのある声に我を取り戻し、声の主を見つけて目を見張った。
「ユギト君…!トア君!」
「なんだガキ共、あのユイとか言う奴のお友達か?」
「ユギト君…トア君…!逃げて…!早く…」
「──ユイを!」
「──ユイを…」
「…!?」
「返しやがれ!」
「返せ…!」
だめだ、逃げて…私がこんなになったんだから、ユギト君やトア君では、とても……──!?
ユギトは赤い九尾のチャクラをまとっている。そして、トアの目は写輪眼を通り越し、万華鏡写輪眼と化していた。
「な…なんだ?あのガキ…」
「…ガキが!生意気な!行くぞクシル!」
クシルはユギトに、シエンはトアに飛び掛かっていった。
ユギトはそれをかわすと、チャクラを右手に溜め、クシルを一発懇親の力で殴った。腹を殴られ、激しく後方に飛んで何回か地面でバウンドしてそのまま動かなくなった。そしてユギトはうつ伏せになっているクシルの真上に跳躍し、手を構えた。その手にはチャクラが乱回転し、球体になった螺旋丸が出来上がっていた。
「とどめだあ!」
ユギトはクシルの背中に螺旋丸をたたき込んだ。
「ぐはああああ!」
「やったってばよ」
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