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「さあ、日も落ちて来たし、帰ろか。ユイ」
ユイは静かに頷いた。
「ユギト、今日うち来る?今日は親が仕事で明日まで帰って来ないし、泊まってく?」
「親?まあ親だな。んー、じゃあ遠慮なく行かせてもらうってばよ!」
「決まり、まずユギトの家に寄らないと。」
「えっ!?なんで?」
「決まってるだろ、明日の用意とお前の荷物をおきにな」
ユギトとトアが話しているとき、ユウが割り込んできた。
「じゃあね、私たち帰るから。ふたりとも気をつけてね。明日は朝学校の前に集合ねー」
「おう!」
「さよなら──行くか」
二人はまずユギトの家に向かった。
─ユイの家─
「まあ…そうだな、トア君か…いや…ユギト君もなかなか…」
「お姉ちゃんどうしたの?」
「ん?ああ、今ね、ユイのお婿さんをどっちにするか迷ってるとこ。」
「(;'・ω・)…」
「どっちがタイプ?」
「と…トアくん…////」
「素直はいいことだ。うんうん」
「ちっ…違う!私はぁっ…」
「私は?」
「く…くく…////」
「今からトア君の家行く?ユギト君追い出したらトア君とふたりっきりだよ?」
「や、やめろぉっ////」
──コンコンコン!
「はい?どちら様?」
ユイが扉をあけた瞬間、黒装束の男3人が現れ、ユイを気絶させてしまう。
「…忍!」
「…こちらは人質が必要なのでな、ひいらぎ一族の秘宝を渡さぬ限り、この小娘は返さん。さらばだ…」
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