プロローグ

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 神様はずっと昔、わるさばかりをする人間たちを滅ぼすために、空を割って雨を降らして、100日とちょっとでみんなを水の底に沈めたらしい。  そのあと、生き残った純粋な人がこれだけ殺した神に対して供物を捧げたんだとさ。  それで、その人の心に感激して、もう二度とこんなことはしないと約束して、その証として空に虹を掛けました、めでたしめでたし。  『貴様らの悪行、長年耐えてきたがもう我慢できん。また零に戻してやろう』  少し先の未来の何でもないとある日常の中    世界中の人の頭の中に神を名乗る男の声が響いた。  それから突然、青空も夜空も曇り空も関係なく雨が降り出した。  止むことのない雨は、次第に人々に一つの不安を募らせる。  『全てを飲み込む洪水』    人々は、毎日毎日雨が止むことを願いましたが、一向に止む気配はありません。  絶望する人が増え始めた頃、天界から1人の天使が人々を救うべく地上に降り立とうとしました。  ですが、神様に見つかってしまい、その身に雷を受けて気を失ってしまいましたとさ。  神様にとってはめでたしめでたし。  人々にとっては……とある奇跡の始まり始まり。  
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