俺という人間

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俺 萱嶋 高矢(かやしま たかや) 年齢28 一応、大学を卒業した身だが 営業職についた最初の就職先で 嫌な上司にあたり 無理難題を言いつけられた そして 俺の営業成績は全て上司に取り上げられ 俺は社内で仕事が出来ないという レッテルを貼られ 肩身の狭い生活をしていた そんな状況に耐えられず 2年でフェイドアウト それから定職には就いていない いわゆるフリーターだ 親元からは離れてくらしている 一人で自活していきたいという思いと 親はすぐに 新しく正職員で働けるところに就職しろと声を荒げるから 俺はそれに耐えられなかった 俺は組織というものに 深く関わることが嫌になっていた 親とは価値観が違う 夫婦でもそうだと思うが 価値観が違うもの同士が一緒に暮らすということは とてつもないエネルギーを使う 負の感情がドロドロと渦巻く中 それこそそんな感情で生きていることのほうが 勿体ないような気分になる
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