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「…………嫌い…じゃない…」
「好き?大好き?」
徐々に顔が近づいてきているのがわかる。そして、若干リンの顔が赤くなっているのもわかる。
鼻先が触れ合うか、触れ合わないかどうかというギリギリでスレスレな状態だ。
「なぁにやってんだぁ?どこぞの新婚カップルですかぁ?ってなあ!ガッハッハ!」
酒の入ったボトルを片手に、酔っているのか赤い顔をして、がらがら声で大きく笑うお世辞でも上品とは言えないこの男。
二番隊隊長〝豪傑〟の二つ名を持った、実力者の一人。酒鬼原ゲンジだ。
二メートルを越える巨漢で、情に熱く筋肉も厚い。黒髪のオールバックと言った便りには力にはなるが頭脳には欠ける男だ。
ちなみに、三十路を越えて、子供はいないが嫁さんにデレデレ状態である。
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